-30 -20 -10 0 10 20 30 -6 -4 -2 0 2 4 6
13/1 14/1 15/1 16/1 17/1 18/1 (%) (%)
(年/月) データ期間:2013年1月∼2018年1月(月次)
国内企業物価指数(左軸) 輸入物価指数(右軸)
※前年同月比
※輸入物価指数は円ベース
投資情報室
2018年2月28日
金融市場NOW
国内企業物価の伸びが鈍化
時間差を置いて消費者物価にも波及
1月の国内企業物価指数(速報値)は昨年7月以来の水準まで低下。原油等資源価格の伸び(前年同 月比)一服による輸入物価指数の鈍化等が要因に。
日銀は消費者物価が安定的に2%を超える状況に達することを金融政策の目標に掲げている。国内
企業物価の上昇率鈍化が、足元日銀目標の半分以下に留まる消費者物価へと波及すれば、2019年度 頃とする物価目標達成時期が後ずれする可能性も。
(審査確認番号H29-TB468)
日銀が2月13日に発表した1月の国内企業物価指数(速報値)は前年同月比2.7%の上昇となりました。 同指標は企業間の出荷や卸売り段階で取引きされる製品・商品価格の動向を表わすものです。同指数 (前年同月比)は、2017年11月に3.6%と2014年9月(3.6%上昇)以来の高い伸び率となっていまし たが、1月は2017年7月(2.6%上昇)以来の水準に低下しています。主な要因は原油等資源価格の一服 を背景とする輸入物価の低下です。2016年半ば頃まで下落を続けていた輸入物価は、OPEC(石油輸 出国機構)や非加盟の主要産油国による協調減産合意(2016年11月)等による原油価格の高騰等を背 景に2017年10月には前年同月比15.4%上昇と、約4年ぶりの高水準を記録しました。しかし足元1月は 4.9%の上昇に留まり、反動から伸び率が大きく縮小しています。
国内企業物価指数は一般的には消費者物価指数の先行指標として使われることが多い指標です。同指数 の上昇は企業の製品の値上げが進んでいること、下落は企業の製品の値下げが進んでいることを示しま す。その動向は時間差を置いて消費者物価にも影響してきます。
総務省が2月23日に発表した1月の消費者物価指数は、値動きの激しい生鮮食品を除く指数が前年同月比 で0.9%上昇しました。上昇は13ヵ月連続ですが、上昇率は3ヵ月連続で横ばいとなっています。また、 エネルギーも除いた指数の伸び率は前年同月比0.4%上昇と、一時より回復してはいるものの低水準に留 まっており、エネルギー以外の物価の伸びは鈍くなっています。
日銀は生鮮食品を除く消費者物価が安定的に前年比+2%を超える状況に達することを目標に金融政策の 舵取りを行っていますが、1月時点の同物価は目標の半分以下に留まっています。国内企業物価や輸入物 価等の動向を考慮すると、生鮮食品を除く消費者物価の伸び率が当面横ばいもしくは鈍化することが予 想され、2019年度頃とする日銀の物価目標到達時期が後ずれすることも考えられます。
図表1:国内企業物価の動向
1/2
出所)図表1、2はブルームバーグのデータをもとにニッセイアセットマネジメントが作成
図表2: 消費者物価の動向
-1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 2.0
13/1 14/1 15/1 16/1 17/1 18/1 (%)
(年/月) データ期間:2013年1月∼2018年1月(月次)
生鮮食品を除く 生鮮食品・エネルギーを除く
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